少しだけど、学べたみたい。
今日は大倉山記念館のチェロの講座の研究発表会がありました。
大倉山は急坂を登って行きますので、毎回汗だくです。
今回は必死になってフォーレのチェロソナタ2番を勉強しました。
必死になって練習したというより、4月末にvnの友達の大人の生徒さんの発表会で忙しくしたため譜読みに十分な時間が取れず、どんどん時間に追われて練習していたのです。
私は研究発表会では2楽章を弾くことになりました。
この2楽章は指定されたテンポと色々な音源のテンポがかなり違うので、初めて聴いた時はびっくりしました。
超遅いのと超速いのと...
いつもチェロパートを自分の弾いた伴奏に合わせて弾いたり歌ったりします。
ですが、今回はしっくりくることがなかったのです。
2楽章をチェロと初めて合わせた時から何かが違っているようで...
“シンコペーションの時はアクセントの位置が移動します。”と楽典では習いますが、2楽章で出てくるシンコペーションをアクセントの位置をずらして弾くとだらんとしたものになってしまうのです。
最初の音に息を入れてリズミカルに弾くと緊張感が生まれてきます。
fがありアクセントが弱拍についているのですが、シンコペーションのアクセントよりも、フォーレがやりたかったことはこれかもとやっと思えるようになりました。
ここの部分は終わり近くになると
sans presserと書いてあります。
急がないでという意味ですが、それも切迫感があって成り立つのです。
まだまだ勉強すればそれなりに色々出てくると思うのですが、フォーレの曲を弾く時って、楽典や和声で学んだことはひとまず置いておいて、楽譜通りに弾いてみることなんだと気が付きました。
ピアノを弾く時も響かせようと弾くのではなくて、響きを聴こうとするとちゃんと響いてくれるんだと今更ですが思いました。
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