Ravel : Histoire Naturelle

2014年の6月にFrance musique の公開録音を聞きにパリまで行ってきました。

写真はその時のです。

ホルツマイヤー氏がRavelの“Histoire Naturelle “を歌いました。

Renard ルナールの“博物誌”という本をRavel は結構好きで、いくつかの作品に曲を付けたのです。

ルナールは、音楽にあまり関心がなくRavel のことをよく思わなかったそうです。


私はこの時初めてRavelにこういう作品がある事自体知りませんでした。

最初に進行役のCassard カサール氏が博物誌を読んでくれました。

いきなり、フランス語の本を読まれるとちょっと...だったのですが、読むスピードは聞き慣れているカサール氏のフランス語なのでかろうじて、わかりました。

カサール氏の伴奏で曲が始まりホルツマイヤー氏が歌いだしたのですが、この曲は、歌というより“語り”でした。
Ravel は背景を描いたみたいなのです。

Ravel の音楽に包まれた中での語り、とても自然な流れで、フランス語と音楽に違和感がなくて、とてもいい気持ちになりました。

この公開録音が終わった後で、フランス人とおしゃべりをした時、私は印象を聞かれて“言葉は途中でわからなくなったけど、とてもいい気持ちで過ごせた”って言ったら、“自然な流れの音楽だと伝わるんだ!”って言われたのが忘れられないです。

でも、自然な流れを感じ、自然な流れで伝えることがとても難しいと思うこの頃です。

音楽教室 Daisy

大人のための ピアノ教室、鍵盤ハーモニカ教室

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